登録販売者資格の特長と難易度、通信講座の魅力
最終更新日：2017年7月23日
ドラッグストアや薬店などでの一般用医薬品（かぜ薬や鎮痛剤など）の販売について、これまで国家資格である「薬剤師」の有資格者が必須とされていましたが、2009年6月施行の薬事法改正により、薬剤師とは別の医薬品販売専門資格が誕生しました。それが「登録販売者」です。
登録販売者がいれば、一般用医薬品の大多数を占める第2類・第3類医薬品の販売が可能になるので、企業にとって大きな戦力となる有資格者はニーズ高！今後の活躍が期待される注目資格なのです。
薬剤師との違いは？
大きな違いは2つ。
【１】処方箋に基づく薬の調剤ができるかどうか
【２】第1類医薬品が販売できるかどうか
薬剤師の数は年々増加しておりますが、一般用医薬品のみを取り扱うチェーンドラッグのドラッグストアや薬店などでは薬剤師の不足により、お客様への十分な情報提供ができないといったことが問題になっていました。
一般用医薬品のうち、登録販売者が販売できる第2類・第3類医薬品の占める割合は9割以上。薬剤師不足を補う人材として、期待が寄せられています。
スポンサーリンク
資格取得のメリット
さまざまな小売業への就職・転職が有利
チェーン展開をしているドラッグストアや薬店などでは、薬剤師の不足が事業拡大のネックにもなっていました。登録販売者がいることで、店舗拡大や営業時間の延長も見込め、販売効率のアップにもつながりますから、有資格者は企業にとっても欲しい人材です。薬を扱うさまざまな小売業への就職・転職に強い武器となります。
資格手当で収入アップ！
ドラッグストアや薬店では、登録販売者に資格手当を設けていたり、時給を高く設定しているところが少なくありません。資格を取得することで昇給・昇任も期待でき、今よりも良い条件で働ける可能性があります。
お客様から一目を置かれる存在に
「病院に行くほどではない」「病院に行く時間がない」…医薬品を求めるお客様の理由はさまざま、症状もいろいろです。登録販売者は薬剤師に次ぐ薬のアドバイザー。資格を得る過程で、医薬品について幅広く知識を学ぶことができますので、一人一人に合った医薬品が自身を持ってオススメできるようになり、お客様からの信頼アップにつながります。
手に職の専門資格
試験に合格をして登録を行えば、薬のアドバイザー「登録販売者」として、日本全国どこでも働くことが可能です。将来お住まいが変わっても、再就職先を見つけやすいのが嬉しいところです。また、一度取得すれば生涯有効の専門資格ですので、将来の備えとしても無駄になりません。
スポンサーリンク
2015年から実務経験に関係なく誰でも受験できるように
2014年7月31日に改正省令（※）が公布されたことに伴い、2015年4月1日以降、登録販売者試験の受験資格が変更となり、実務経験がなくても受験ができるようになりました。学歴・経験を問わずどなたでも試験が受けられるようになり、今まで受験を断念されていた方も、まさに資格取得のチャンスです。
一般的に合格者が増えればそれだけ試験の難易度は上がっていきますから、早めに学習をスタートして合格を目指すことを強くオススメします。
※医薬品、医療機器などの品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律施行規則の一部を改正する省令
合格率は50％近く！今が狙い目
2008年に試験が始まって以降、合格率は比較的高い水準で推移しています。ただ、この先登録販売者の有資格者が増えてくれば、試験の難易度が上がってしまう可能性もありますので、合格率が50％近い今が狙い目と言えます。
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2012年度 | 28,035人 | 12,265人 | 43.7％ |
| 2013年度 | 28,463人 | 13,381人 | 47.0％ |
| 2014年度 | 31,355人 | 13,625人 | 43.5％ |
問題は択一式なので答えやすい！
登録販売者の試験問題は全て選択制の択一式。論述問題や実技試験などがないため、対策も立てやすく、取り組みやすい試験であると言えます。また、合格ラインは総得点の70％以上が目安となっており、高得点を狙う必要はありません。
年に複数回の受験もできる
試験は都道府県ごとにそれぞれ実施され、時期にはばらつきがあります。お住まいの都道府県に関係なく、全国どこでも受験ができ、試験日などが異なっていれば掛け持ち受験も可能です。1年に複数回の合格チャンスがあります。
登録販売者の資格を取得するためのオススメ講座
ユーキャンの登録販売者通信講座
重要箇所やキーワードなど、ポイントがやさしく学べるテキストと、こまめにチェックできる副教材で、知識の定着もスムーズに。各都道府県の試験内容を徹底分析し、その傾向を反映した問題集を繰り返し解くことで、合格ラインの「7割」がしっかりクリアできるようになります。忙しくても、初めてのチャレンジでも、無理なく合格力が身につきます。