医師事業作業補助者（医師事務アシスタント）資格と難易度
最終更新日：2017年6月6日
「医師事務作業補助者」は、2008年、医療機関での医師事務作業補助体制が、国の診療報酬点数の加算対象とされたために生まれた職業です。
全国的な勤務医の不足や過重労働、それによる医療の質の低下が問題となっている現代。その中で、医師の事務業務を補助・代行できる貴重な存在である医師事務作業補助者は、多忙な医師の負担を軽減し、こうした状況を変えていける期待の職業として、大きな注目を集めています。
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医師の右腕として活躍できる
「技能認定振興協会」の実施する「ドクターズオフィスワークアシスト」検定で合格をすれば、就業に有利です。また就業している医療機関で一定時間の講習を修了すると、医師の右腕として事務業務を代行するスペシャリスト「医師事務作業補助者」となり、仕事をすることができるようになります。
医師事務作業補助者の主な4つの仕事
医師事務作業者の業務は、医師の「事務作業」を補助するものであるため、パソコンを使った文章作成などが多くなります。電子カルテを作成する場合は、実際に診察する医師の横につく場合があったり、従来は医師が行ってきた連絡・情報の作成が行えるなど、現場で働く医師に近い職業だということができます。
あなたの作る文章は院内で働くたくさんの方が頼りにするものですから、やりがいも大きく、医療チームの一員として非常に重要な役割を担うことができます。まさに、医師を、働く現場の人々を助けるプロフェッショナルとして活躍することができるのです。
●文書作成補助
診断書など医師から指示のある様々な文書の入力・作成を行います。
●診療録・オーダー代行入力
電子カルテや手術記録・検査のオーダーなど、医師に代わって入力します。
●カンファレンス準備
診療に関するデータの整理や統計・調査、カンファレンス（症例検討会）に向けた資料の作成などを行います。
●行政上の業務
感染症のサーベイランス（発生動向調査）など様々な申請書を取り寄せたり、保健所に提出・連絡するなどします。
絶対数が少なく、注目度の高い今がチャンス！
医師事務作業補助者は比較的新しい職業のため、有資格者もまだまだ少ないというのが現状です。
また「医師の負担を軽減する存在」「医療の質の向上に役立つ存在」として注目が大きいのはもちろんですが、実際に雇用する側から見ても、医師の事務作業が軽減することは、つまり機会損失を防ぎ、一人でも多くの方の診察を可能にすることといえます。
医師事務作業補助者の行った業務は診療報酬点数の加算対象になっていますので、病院にとって医師事務作業補助者の存在は多くのメリットをもたらすといえるでしょう。
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医療事務とはどう違うの？
医師事務作業補助者は、医療チームの一員として医師の行う事務業務を代行するなど、医療事務に比べて、より現場の医師に近い距離で「スペシャリスト」として活躍できる、というのが魅力の一つです。
また、あくまで「医師の事務作業」を補助するのが役割ですから、医療事務のように受付業務や会計業務などは行いません。計算が苦手な方、人の役には立ちたいけど受付はちょっと…いう方でも安心して働くことができます。
逆に医師の作成する文章を代行して記入することなどは、やはり医師事務作業補助者しか行うことができませんので、すでに医師事務の資格をお持ちな方などで、職場の中でのステップアップをしたい、医療文章の作成にも興味があるという方にも、この「医師事務作業補助者」はオススメの職業です。
医師事務作業補助者検定試験の難易度
医療系の資格の中で比較的簡単に取得できます。例えば、生涯学習のユーキャンでは、わずか4ヵ月で検定試験の合格が目指せます。
学習するメインテキストはたったの2冊。イラストや図解も豊富で分かりやすく、無駄を省き要点をギュッと詰めた内容ですので、短期間で合格に必要な知識をやさしく身につけられます。もちろん、聞き慣れない単語や専門用語も丁寧に解説されているので、医療系の学習は初めてという方でも安心して学習できます。
また、学科試験・実技試験ともに資料や計算機の持ち込みが可能ですので、直前まで詰め込むむやみな暗記をしなくても、落ち着いて試験に臨むことができます。暗記や計算が苦手な方も落ち着いて受験することができます。