測量士補資格の特徴と簡単な取得方法
最終更新日:2016年6月7日
測量士補は、社会生活の根幹を支えるスペシャリストです。道路、橋、鉄道などを造るには、精密かつ高度な測量技術が必要になります。建築・土木作業の土台となる測量作業に従事できるのは、専門技能を有する「測量士」や「測量士補」に限られます。両者は国が認めるスペシャリストとして重要な存在を担っています。
「測量士」の作成した計画に従って測量業務を行うのが「測量士補」ですが、取得が比較的容易な「測量士補」資格を手にすれば、難関の「測量士」や、関連の「土地家屋調査士」資格を狙うにも有利です。現在の仕事にも様々なメリットが期待でき、将来も楽しみな「測量士補」。できるだけ早い資格取得をオススメします。
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測量士補はメリットが多く、将来も楽しみな資格
安定度が高い
測量士補は国・地方公共団体が行う市街地整備や道路・河川の改修に伴う公共測量、登記に必要な図面作成用の地籍測量などに携わります。比較的安定したニーズがある一方で、カーナビ・GPS装置開発等でも活躍できる将来有望な資格です。
就職・転職に有利
特に建築・土木・不動産関連への就職・転職を目指す場合、「測量士補」はおさえておきたい資格の一つと言えるでしょう。将来に向けて確かな目標を持つ、ご自分の意欲や努力の証にもなります。国が証明する国家資格を持っていれば、そうでない方に比べ、着実に有利と言えます。
昇給・昇進が望める
測量の実務において、有資格者は重要な戦力になります。測量士補になれば、現場の仕事を任せられたり、資格手当てがつくなど、以前より高い評価が期待できます。仕事に対して、今まで以上のやりがいが生まれ、意欲も高まるでしょう。
「土地家屋調査士」の午前試験が免除
測量士補は、上級・関連資格があれば、より幅広く活躍できます。関連資格の「土地家屋調査士」試験では、「測量士補」の有資格者なら午前試験が免除という利点が生まれます。より効率的に「土地家屋調査士」資格が目指せます。
期待と注目を集める測量業界
自動車のカーナビシステムや、急速に普及するGPS装置搭載の携帯電話、地図とデジタル情報の融合など、測量の技術は日常生活の様々な場面に深く浸透しています。この背景には、測量機器類のハイテク化や、人工衛星などの先端技術を取り入れた様々な測量技術が有ります。未来に向け、暮らしやすい生活を築きあげていく分野として、測量業界は今、大きな期待と注目を集めています。
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測量士補資格が今後にもたらす実利
測量士補の仕事は、この世に土地所有の権利とその移動がある限り、そして人間に建造欲がある限りなくならないと言われています。仕事の結果は、私的なものであれ公的なものであれ、財産と将来の活用に関わってきますので、何よりも正確公正であることが求められ、それゆえ有資格者は、どのように時代が変わろうとも必要とされます。
現場的には、役所関係の地籍測量、個人所有地の売買や譲渡に関する登記用の測量、土木工事や建設要地の測量作業、用途ごとの地図作成…と、現在でも意外なほど裾野の広いものですが、IT時代になってカーナビシステムなどにも測量技術が活かされたり、さらに新たな需要も加わってきています。
これは、在職中での資格取得ならば職場での評価を高めますし、就職・転職に際してはチャンスの広がりを意味します。また、将来的には上級資格である測量士免許を取得し、自分の事務所を持つことも夢ではありません。
測量士補は取り組みやすい国家資格です
測量士補試験に受験資格はありません。しっかりとした受験準さえしておけば、誰にでも合格のチャンスは十分にあります。受験しやすく、合格対策が立てやすく、「土地家屋調査士」資格取得を目指すステップアップとしても最適…と、魅力の多い国家試験です。
合格率は比較的高め
ここ数年の合格率は20%を超えています。これは他の有望国家資格の合格率に比べると高い数字です。しかもこの数字は、それほど受験対策らしいことをせずに試験に臨んだ人も含めてのものです。しっかり対策しておけば、合格の確率はさらにアップすることでしょう。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
平成21年度 | 10,520 | 2,704 | 25.7% |
平成22年度 | 10,387 | 2,757 | 26.5% |
平成23年度 | 10,233 | 2,192 | 21.4% |
平成24年度 | 10,551 | 4,289 | 40.7% |
平成25年度 | 10,596 | 2,248 | 21.2% |
平成26年度 | 11,118 | 4,417 | 39.7% |
合格の目安は65%以上の正解率
合格定員が決められている試験ではないので、合格基準点以上取れば、誰でも合格できます。合格ラインは、例年全体で65%の得点です(毎年公表される「受験案内」で発表されます)。
筆記試験のみ&五肢択一式
試験科目は8科目あり、計28問が出題されますが、全てが比較的解答しやすい五肢択一式です。5つの選択肢の中から正解を1つ選び出せばよいのです。そのため、学習する知識や公式をきちんと整理し、出題されやすいポイントをおさえておけば、解答するのはそれほど難しくありません。
資格を確実に取得するなら、今からの受講が最適
資格取得を目指すとき、「いつ始めるか」は大切なポイントになります。そして「やってみよう」と思い立たれた今は、合格へ向けて一歩を踏み出すのに絶好の状態、まさに始め時なのです。
資格取得には、高いモチベーションを保つことが欠かせません。資格取得講座の教材は、「わかりやすさ」「最後まで続けられること」をモットーに制作されているものが多数あります。そのため、やる気あふれる今、学習を始められれば、相乗効果でよりスムーズに合格を目指せます。
現に、当サイトをご覧いただいている方の中には、同じようなタイミングで学習スタートを決意され、見事資格取得を実現された方が多くいます。このチャンスを逃さずに、ぜひチャレンジしてみましょう。
測量士補資格 合格者の声
初心者でも3ヵ月で合格!(40代男性/京都府)
資格取得講座のテキストは試験に出やすいポイントだけが纏まっているので薄いし、余白も多くてサクサク進むので、「今日は20ページ進んだ!」って、小さな達成感が少しずつ積みあがっていくんです。文字も大きく、イラストも多いので、視覚的にも楽ですし、内容も簡単にわかりやすく説明されているので、取り組みやすかったですね。
添削指導って面白いですね。(40代男性/滋賀県)
通信講座は初めてでしたが、添削指導って面白いですね。手書きの赤ペンで書いてあって、親近感もあり読み込んでしまいました。大人になると、赤ペンで書いてもらうものってないですからね。だから新鮮味がありますよね。しっかりとしたコメントもらうとモチベーションを維持できるうえでも、とてもよいシステムだと感心しました。問題自体も実践に近くて役立ちましたね
一発合格は講師の方々のおかげ。(50代男性/愛知県)
今、思えば、講師の方々の適切なアドバイスと温かい励ましの言葉があったからこそ、一発合格を手に入れることができたのだと思います。合格通知を手にして家族と喜びを分かち合ったあの瞬間のことを忘れずに、「継続は力なり」という言葉を教訓にして次のステップへとチャレンジしていきたいと思います。
測量士補試験ガイド
受験資格
年齢・学歴・実務経験などに関係なく、受験できます。
試験日時
例年5月中~下旬の日曜日に行われます(合格発表は7月)。
受験地
北海道、宮城県、秋田県、東京都、新潟県、富山県、愛知県、大阪府、島根県、広島県、香川県、福岡県、鹿児島県、沖縄県
※受験会場については、各自に送付される受験票に記載されます。
試験科目
以下の8科目が試験科目です。
(1)測量に関する法規
(2)多角測量
(3)汎地球測位システム測量
(4)水準測量
(5)地形測量
(6)写真測量
(7)地図編集
(8)応用測量
試験方法
筆記試験のみ(五肢択一式のマークシート方式)
受験手続
例年1月中旬頃に、関係機関(国土地理院、地方測量部など)より、受験願書が配布されますので、各自で請求の上、所定の期間(例年2月下旬頃)までに受験手続をすることが必要です。