資格合格コラム｜行政書士試験の記述式対策の肝は「人物関係」

最終更新日：2016年9月12日

行政書士の資格試験を受ける多くの方にとって、特にネックになっている分野「記述式」の攻略法についてご紹介します。

「記述式」というと、試験においてはつい冷静な問題把握が出来ないまま解答をする方が多いものです。問題文を読んで、ぱっと一つのキーワードが頭に浮かぶと、そのキーワードが頭から離れなくなり、それが正しい解答であるかのように錯覚してしまうケースは実によく見られます。

しかしながら、問題文をよくよく読んでみるとその解答は不正解。頭に浮かんだキーワードはAさんとBさんの間柄で成立する関係であり、問われていたのはAさんとCさんとの関係というケースがよくあります。

問いの内容自体を正しく読み込めていなかったあまり、「まったく的外れな解答をしてしまっていた」ということになります。問題文を読み、「三者以上の人物が登場する場合には要注意「です。

受験対策における段階から、問題文中の「誰が誰に対して」という部分はしっかりと強調する癖をつけておき、解答作成の際に誤らないよう充分に配慮できるようにしましょう。

また、「人物把握」の他にもうひとつ重要なのは問題文を読んですぐに解答作成に入らないことです。特に、模擬試験や試験においては、焦りのあまりついつい「すぐに書き始めなければ」となりがちですが、これはNGです。

・誰と誰の関係において聞かれているのか
・何について聞かれているのか

まずは頭の中で上記2点を明らかにしておき、そのまま再度落ち着いて問題文を読んでみましょう。

そこから、

・登場人物の整理
・それぞれの関係性

といった情報を読み込み、設問を再度見直します。問われている内容と持っている情報を整理し、改めて解答作成に臨むようにします。

このような解答作成の事前準備については、人物関係の整理同様、日々の問題演習の段階から省略せずに行うようにするのが得策です。試験でいきなり慣れないことをしても、かえって要領を得られずに時間がかかり過ぎてしまうこともあるでしょう。試験でやろうとしていることはぜひ、「準備段階から癖づける「ようにしましょう。

また、記述式についても択一式同様、あくまで合格ラインを目指す程度の目標で充分です。完璧に答えようとするとどうしても不必要な情報が盛り込まれる傾向にあり、結果として指定の字数に収まらなくなってしまいます。

最低限、漏らすべきではない情報をしっかり盛り込めるようにし、要点をおさえられるようにするのがよいでしょう。

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