資格合格コラム|行政書士試験の難易度アップ?!難しい問題よりも基礎を大事にしよう。
最終更新日:2016年9月12日
最近、行政書士試験が難しくなったと言われています。確かに昨年こそ13%と高かったですが、ここ4〜5年は、合格率が6%~10%程度で移行しているので、難しい試験になったと言えるでしょう。
そのせいか、「司法試験の短答式問題集をやった方が良い」など、他の資格の勉強も必要と言う声も聞くようになりました。はたして、これは正しい選択なのでしょうか。難しい試験になったとはいえ、行政書士試験は6割正解できれば合格です。
その内、難問と言われる問題がどれくらいあるか。はっきり申し上げて、基本の問題が全て正解できれば、難問奇問は全くできなくても合格できる、それぐらいの出題数です。
難しくなってきているのは確かですが、より正確に覚えているか、覚えた内容をもとに理解しているか、を問われていると考えるべきでしょう。つまり、基本を覚えて理解しているという両方が必要なのです。特に、正確に覚えていることが必要です。
試験範囲の中で、「落とす問題」を作ろうと思ったら、一見正解に見えるけど、少しだけ不適格な表現を混ぜてひっかけるのが簡単な方法だからです。そういう問題には、何度も何度も繰り返しテキストを覚え、過去問や予想問題を解いて対策する他ありません。
難しい問題を解くと達成感はあります。しかし、その問題しか解けない、派生して覚えることができないような問題は基本知識とはなり得ません。司法試験の問題が解けても、行政書士試験の問題が解けるとは限らないのです。
そこを勘違いせず、答練の一環として行うのなら良いでしょう。ただ、試験までの期間は決まっており、そのために割ける時間には限りがあります。効率よく学習したいのであれば、他の資格の問題集をやるより、基本のテキストや問題集を何度も回した方がよほど効率的です。
重ねて申し上げますが、大事なのは基本を「覚えること」と「理解すること」です。これは、何度も何度も繰り返し学習してこそ、身につくことです。
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